真剣道について

開祖 小幡利城

  1. 真剣道は小幡利城によって1980年に考案され、1990年にアメリカで創始された日本の武道です。「真剣道」の名前は剣の一流一派としてではなく剣術の総称として命名しています。
  2. 国際真剣道連盟は、1994年に、真剣道を世界に広める為に起きた団体です。
  3. 真剣道の精神教義は、九曜十二訓、八道、真剣道五育が中心になっています。人生真剣道とは真剣道の教義を学び 実践し、自分の人生を 悔いの無い様に生きる為の修業です。
  4. 真剣道の実技は、足捌、体捌、剣捌、刀法十進法の基本四根と素振り,抜刀法、鍛錬型、太刀打、試し切りの五輪五法五行が中心となっています。一刀剣を学び、二刀剣に進みます。二刀剣は、左右共に長刀を使用します。
  5. 真剣道は、段級制度を使用せず、独自の免状システムをとっています。一般会員免許、指導者の免許があります。
  6. 現在、米国ロサンゼルスを本部としています。真剣道は剣の総合芸術として多くの賛同者と共に活躍しています。

国際真剣道連盟では常時会員の募集をし、指導者を養成しております。

 

 

眞劍道 教義


忘れる事無かれ、日本古精神


武道を学ぶ人は、精神、心のあり方を学ばなくてはならない。真剣道では、九曜十二訓、八道 、五育を学び、毎日の生活の中で実践、継続する事により、自己の向上、人生の開拓をする。

{人生真剣道}

 

九曜十二訓

武道武術を志す者の、もっとも大切な十二訓。

気、心、正、間

知、息、敏、感

技、力、節、断

キ、シン、セイ、カン、チ、ソク、ビン、カン、ギ、リキ、セツ、ダン、

十二訓は、武道やスポーツを学ぶ人だけでなく、毎日の生活に応用する事で自力の向上に役だつ、大切な教えです。

八道

自他自然

大小の武道

善悪

行動継続

中道

五情五欲

剛柔流気霊

仁義礼智信(忠孝悌)

 

真剣道五育

安全育――――災害、人災が常に身近にあることを知り、用意、安全に気を配る

心育―――――強く正しい心、他を気遣う事のできる温かい心を養う

知育―――――知能をのばす訓練、習った物を自分の知恵として使う訓練

食育―――――生命の源は食である。健康を維持し管理する為の食べ物、食べ方の大切さ

体育ーーーーー体を成長、発達させ健康を維持するには運動は欠かせない

 

眞劍道 実技

 

眞劍道の技は、体捌き、足捌き、剣捌き等の単独の動きと相対の動きを通して、前後左右のあらゆる動きを分析し構成している。基本に忠実に稽古するが、上級になると技は応用変化を要すので、技の研究も必要になり次第に奥深くなる。

刀法十進法(基本のルール)、体捌き、足捌き、剣捌きの基本の上に五輪の技を学ぶ。五輪を総合的に学ぶ事により、剣を安全に自在に扱えるようにする。上級者は二刀剣に進む。

五輪五法五行

1‐素振り

2‐抜刀法

3‐鍛練型

4‐太刀打

5‐試し斬り

これら五つが、互いに連携しています。

真剣道は、剣術、立ち居合の要素、試斬が一体となって完成している真の剣の道です。

 

 

素振り

剣の基本は素振りにある。素振りは、木刀、素振り棒、居合刀、真剣等で行なうが、自分の体にあった重量のものを選ぶ。基本的には木刀で刀法十進法(基本のルール)を身につけ、体の動き(足捌き、体捌き、重心の移動)、剣捌き、気合を一体にするよう稽古するのが望ましい。

抜刀法

五法抜刀法を基本として、正確で安全な刀の抜き方、納め方を学ぶ。五つの基本から120以上の応用の型を学ぶ事により、自然な動きで前後、左右、どの方向にも自由に抜刀、納刀できるようになる。抜刀法は、最初は木刀で型の稽古し、足捌き、体捌きが無理なくできる様になって、居合刀から真剣で稽古をするのが最良の方法である。

鍛練型

単独の型である。剛の動き、柔の動き、流の動きを含めた10の型がある。剛の動きの型は、ゆっくり自分の動きを確認しながら練習する。柔の動き、流の動きの型で、自然な動きを身につける。

太刀打

太刀打は、動く相手に対しての攻防の練習である。初心者の安全の為、タイミング、リズムなどを合わせる練習よりはじまる。中級、上級になれば、虚実、強弱、緩急など、剣の駆け引きを学ぶ。剣の理合いが解れば、益々、興味を増すと思う。太刀打は、互いに切磋琢磨して、自他共に力量が向上する事を目指す。相手が変わることにより、目新しい発見があり、厳しい中にも仲間と楽しく稽古できる。

試し斬り

真剣道の試し斬りの目的は、自分の力量を知る為である。試し斬りは、真剣を使用するので、真剣の知識が必要である。安全第一を考え、周りの状況の把握、刀の点検を怠らず、眞劍道の資格のある指導者の下で練習する。